我が家の息子は国語がとっても苦手なんですが、国語って教えるのがすごく難しい科目じゃないですか??
我が息子が小学校に入って間もないころに、聞かれて困ったのが、「は」と「わ」の使い方です。
よく国語では、接続詞として「は」を「わ」と読むという説明がありますよね。
例えば、
「私は(わ)日本人です。」
の「は」は「わ」と読む
その延長で、「こんばんは」と「こんばんわ」って何が違うの?と聞かれて、とても困った記憶が今でも鮮明に残っています。(~_~;)
大人になるまで気にしたこともなかったポイントですが、実は知らない人も多いのでは?
でもこれって、ある意味今さら聞けないような常識と言えるかも!?
私も調べてみて理解できたのですが、あなたもお子さんに聞かれた時に困らないように、この記事を読んでしっかり理解して、子供たちに堂々と説明してあげてください♪
こんばんはとこんにちは、正しいのは?
まず最初に知っておかなくてはいけないのが、「こんばんは」と「こんばんわ」のどっちが正しいのか?ということです。
こんばんは が正しい!
発音は「こんばんわ」ですが、表記は「こんばんは」が正解です。
ちなみに、今この記事を書いているときも、「こんばんわ」と入力しても、自動修正で「こんばんは」になっています。
スマートフォンなどの機能でも「こんばんは」と出てくるので、メールなどでは表記間違いはしにくいかもしれませんね。
でも、手書きの場合はそうはいきませんよ!!
特に子供のテストでは正しく覚えていることが重要です。
「わ」と「は」の違いはこの後説明する語源を知ると、納得できると思います。
大切なのは、なぜ「わ」ではなくて「は」なのかの理由です。
子供に説明するときに「こんばんは」が正解!とだけ言っても、なんで?って聞かれることがほとんどです。
子供にとっては理由が分かったほうがスムーズに理解してくれるので、きちんと理由を知っておきましょうね。
ではここからその理由を解説していきます!
こんばんはの語源で正しい理由がわかる!
ではなぜ「こんばんは」が正しいのか、その語源について調べてみましょう。
今では夜の挨拶として定着している「こんばんは」ですが、実は語源を調べていくと「こんばんは、月がきれいですね。」などの文章の一部だったことが判明しました。
「こんばんは、○○ですね。」
といった挨拶が一般的で、長い文章を簡単にしたのが「こんばんは」という言葉なのです。
そう考えると、「こんばんは」の「は」が接続詞の役割を果たしていたので、表記が「は」なのも納得できますよね。
こんばんわは間違いなの?
「こんばんわ」は間違いだよ!
と言いつつ、あれ?でも私のおばあちゃんは「こんばんわ」って書いていたな・・・ということを思い出しました。
80歳を過ぎたおばあちゃんですが、長い間習字を習っていて、誤字や脱字はほとんどない印象でしたが、おばあちゃんはずっと間違えていたのでしょうか!?
実は「こんばんわ」に関しては、完全に間違っているとは言い切れない面もあるんですって!
歴史をたどっていくと、
昭和60年以前までは
「こんにちは」「こんばんわ」
という表記が正しい
とされていたそう。
しかし、昭和61年に「わ」と「は」の表記が混合してしまっていることが問題視されて、内閣府から「こんばんは」が正しい表記であるという発表がありました。
それ以降は「こんばんは」が正しい表記となったそうですが、私の祖父母世代の人の中には「こんばんわ」に慣れ親しんでいるので、今でも「わ」の表記をしている人も多いみたいです。
他にもこんな考え方があるみたい。
「和」を重んじる
ちょっと意味が分かりにくいかもしれませんが、これは日本語独特の感性と言っても過言ではありません。
日本人は、響きの他に文字の形や雰囲気を大切にする感性があり、文字をきれいに書くことが美学であるとされるのも、世界中でも珍しいものです。
その、日本人ならではの感性から、「こんばんは」よりも「こんばんわ」と表記したほうが柔らかい感じになるという使われ方もあります。
親しみやすさを求めたり、柔らかい雰囲気を出したいときに、わざと「こんばんは」を「こんばんわ」と表記するケースもあるんですって!
小学生のテストなどでは「こんばんわ」にすると間違いになってしまいますが、必ずしも間違っているとは言えない部分もあるようです。
似たような言葉の使い方はこんなにある!
「こんばんは」と「こんばんわ」と同じように、似たような言葉の使い方は実はたくさんあるんです。
同じ挨拶では「こんにちは(わ)」もありますが、これは「こんばんは」と同じように「こんにちは」が正しい表記です。
他にも、やりにくいときに使う「しづらい(しずらい)」もどちらが正しいか、パッと思いつかないものですよね。
これは、
「しづらい」
が正しい表記です。
することが辛い
⬇︎
し+つらい=しづらい
です。
語源を考えてみると、意外とすんなり覚えられますよね。
読みづらいとか、歩きづらいも、読み+辛いなので、「づ」が正しい表記です。
そして、かなり気になったのが「しゃっくり(ひゃっくり)」です。
これ、どちらが正解かわかりますか?
もしテストに出たとしたら、「しゃっくり」が正解です。
でも、これって実は地方ごとによっても違ってくるようです。
語源は、
しゃっくりが出たときに、お腹がえぐられるような苦しさを感じることがあることから、「くり抜く」という意味の「さくり」というもの。
この「さくり」が徐々になまって「しゃっくり」になったという説がある
ただ、地方によってはサ行の発音がハ行に変わってしまうところもあり、「ひゃっくり」という人もいるようですよ。
まとめ
普段何気なく使っている言葉も、文字にするときに悩むことって意外と多くありますよね。
特に小学校低学年の国語では、日常的な言葉を平仮名で書かなくてはいけないので、「わ」と「は」や「ず」と「づ」など、同じ発音で違う文字の言葉には注意が必要ですね。
丸暗記すれば良いのかもしれませんが、語源をしっかり理解しておくことで、スムーズに覚えることができます。
言葉の語源を知ることで、言葉の持つ意味を深く知ることができたり、正しい書き方を知ることができたりします。
子供にとっても、言葉の語源を知ることで、国語をより一層楽しく感じることができます。し、何と言っても、子供がいると親も日々勉強が必要ですね!(^_^;)
大変な気がしますが、意外と子供と一緒にああでもない、こうでもないと言いながら問題を解いていくのは面白いものです。
親が分からないことを調べている姿を見せていると、子供も自然と調べる癖がついてきます。
分からないことや疑問に思ったことは、ステップアップのチャンスです。
ぜひ子供と一緒に調べてみてくださいね♪