祖母の葬儀のとき、悲しみに浸りながらも何となくお客様気分でいたら、親族はいろいろな人から挨拶をされたり、お手伝いしなくてはいけないこともたくさんあったり、のんびりなんてしていられませんでした。
あとで親族に聞いた話なのですが、お葬式の準備の中でなにげに一番困ったのが、「香典返し」について、と言う事でした。
香典返しとは簡単に言うと、
香典をもってきてくれた人にお礼の気持ちを込めてお返しをする事
ですよね。
話を聞くと、香典返しの相場や贈り方やどんな品物にするか?など、祖母を無くして悲しい気持ちでいっぱいの中、あれこれ考えないといけないようで、本当に大変だったようです。
冠婚葬祭のマナーって、きちんと知っておかないと恥をかいてしまうだろうし、だからと言って悲しみに打ちひしがれてる最中であれこれ考えるなんて、自分がその状況になったら、絶対まともな思考が働かないだろうなって思いませんか!?
ということで、せっかくなので事前にしっかり調べておき、いざって時もバタバタしないようにまとめることにしました。
あなたが同じような状況に陥ってもバタバタしないように、一緒に香典返しの常識を学んでいきましょうね♪
香典返しの相場は?
まずは、香典返しの相場について一般的にはこんな感じです。
半返しから3分の1
もちろん地域によって多少の差があるようですが、関東地方は半返しが一般的で、関西では3分の1が一般的と言われています。
これは、地域によってマナーが異なることなので、親や親戚や友人など、その地域に長く住んでいて地域のマナーを知っていると思う人に、事前にさりげなく確認しておいたほうが良いですね。
どうしても確認することが出来なかったり、知っている人がいなかったりした場合には、半返しで用意しておけば、問題ないかと思います。
参列側として香典を渡す場合は、「香典の相場は?意外と揉める親戚へ包む金額の相場を調べてみた!」を参考にしてみて下さいね♪
香典返しの時期・タイミングは?
香典返しの相場がわかったら、次に気になるのが、香典返しの時期やタイミングですよね。
香典返しを渡すタイミングとしては、大きく2つのタイミングが考えられます。
- お通夜や葬儀に参列してくれた人
- 葬儀には参加できないけど、香典だけ受け取った人
1の人に対しては、香典を受け取ってその場でお返しすることができるので、「即日返し」が可能ですね。
2の人に対しては、後日香典返しを渡す「後返し」というやり方があります。
それぞれのタイミングを逃さないように、きちんとマナーを知っておくべきなので、詳しく解説しますね。
香典の渡し方は「香典の渡し方って知ってる?今更聞けない正しいマナーを教えます!」の記事に詳しくまとめています!
即日返し
即日返しとは、お通夜や葬儀に参列してくれた人へ、その日のうちに香典返しを渡すことです。当日返しとも呼ばれます。
即日返しの場合、香典の中身を確認して香典返しを渡すことができないので、平均的な香典の金額の半返しにあたる、2,000〜3,000円の品を用意しておきます。
- 四十九日の香典返しの商品を何にするか?悩む必要がない。
- 後から送るという手間を感じない。
- 送料を気にしなくて良い。
その場で全てが終わってしまうという精神的な負担を減らせる事が最大のメリットでしょうか。
- 会葬御礼品と勘違いされる(後から香典返しの催促がある?)
- 高額の香典を頂いた場合は、四十九日後に改めて香典返しが必要
- 連名で香典を頂いた場合、一人一人に香典返しを渡す為、割高になる事も
手間が省ける事がメリットなのですが、状況によっては余計手間がかかる事もあるので、難しいところですね。
また葬儀が終わってから香典の整理を行いますが、そこで高額な香典を頂いていた場合には、その差額に合わせた香典返しを改めて準備して、四十九日が終わった後に渡すようにしましょうね。
後返し
もともと香典返しは四十九日の法要が終わってから渡すのが一般的だったという事です。しかし最近では当日返しが一般的になっているので、後返しの風習が薄れてきているようです。
ただ地域によっては、まだ後返しの風習が残っているところもあるので、きちんと確認しておく事が重要になりますね。
- 香典金額を確認し、地域性を考慮して半返し(or 3分の1)で香典返しを準備する
- 直接渡せる場合には、できるだけ直接会いに行くようにする
- 遠方で会いに行けない場合には、郵送でもOK
- お礼状を添付したり、電話でお礼を伝えておくと良い
何と言ってもしっかり香典金額を確認した上で、適切な香典返しを準備できる事がメリットですよね。
香典返しはただのお金や品物のやり取りではなく、弔辞を滞りなく終えた事とそのお礼を伝える為に送るものですので、出来るだけ直接お会いして感謝の気持ちを伝えつつお渡ししたいものですよね。
お金ではなく品物を贈るなら知っておくべき事!
香典返しはお金ではなく品物を贈る方がベターです。ただ、品物を贈る場合には、避けたほうが良い品物もあるので、きちんと理解しておく必要がありますね。
避けるべき品物はこれ!
まずは「お酒類」です。
お酒は神事を営む際のお供え物として使われる事が多い為、お祝いの品と取られかねないので、香典返しの品物としては避けるべきですね。
また、「四つ足生臭もの」(よつあしなまぐさもの)と呼ばれる肉や魚類は、地域や風習によっては、マナー違反に当たる事もある為、避けるべき品物と言えますね。
他にも、昆布は「よろこんぶ」という語呂合わせから不祝儀には向いていません。同じように、昆布とセットで使われることが多い鰹節も避けたほうが良いでしょう。
カタログリストを活用しよう!
色々なタブーがあり、何を選んだら良いのか悩んでしまう事も多いでしょうから、そんな時はカタログギフトを活用しましょう。(^.^)
最近ではカタログギフトの種類も豊富で様々なサービスもあり、相手の欲しい品物を送ることができるので、喜ばれるお返しでもあります。
贈る側も品物選びに悩まずに済むので、手間がかからずストレスフリーなので、ぜひ試してみてくださいね。
香典返しを辞退されたら?
香典を頂いた方の中には、香典返しを辞退される方もいるんですよね。
香典返しを辞退された時には、相手の意向に沿うことが大切です。ただし、香典返しを辞退された理由をきちんと理解しておきましょう。
個人的な香典で、遺族への気遣いから香典返しを辞退したケースでは、電話やお礼状で感謝の気持ちを伝えるようにして下さい。
また、香典が高額だった場合には、お中元やお歳暮などで感謝の気持ちを伝えるようにすると良いですよ♪
香典返しを辞退される方の中には、会社関係で香典返しを受け取れないというケースもあります。
そのようなケースの場合には、香典返しを贈ることで相手に迷惑をかけてしまうこともあるので、お礼の言葉を伝えるだけにとどめておくべきですね。
まとめ
香典や香典返しについてのマナーは、意外と知られてないものが多かったのではないでしょうか。
しかし、実際に香典返しを必要とするシーンになると、知らないからと言って恥ずかしい行動をとるわけにはいきませんよね。^^;
- 香典返しの相場は、半返しから3分の1程度
- 香典返しは「即日返し」か「後返し」
- 出来るだけお会いして感謝の気持ちと共に渡す
- 避けるべき品物もあるのでカタログリスト活用がgood
香典の相場や、香典返しについてなど、きちんと把握しておくことで、いざというときにも慌てずに行動することができます。
地域差もあることなので、機会があれば、地域の方々に事前に聞いておくのも大切ですよ。
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