忘れもしない2011年3月、私が長男を出産した年に東日本大震災が起こりました。
世の中はライフラインがストップしてしまい、ドラッグストアからオムツや粉ミルクがなくなり、水や電気も不安定な状態でした。
たまたま私は母乳で育てていたので、それほど不便を感じませんでしたが、もし粉ミルクを使っていたら、災害時にはどうしたらよいの?と不安を感じたのを覚えています。
その後、注目されたのが「液体ミルク」です。
でも、液体ミルクって危険っていう話もきくし、本当に便利なものなのかもよくわからない!?なんて思っている人はいませんか?
かく言う私もそう、そんな感じでした。。。^^;
ということで、今回は液体ミルクについて調べてみたのですが、やっぱり噂だけを信じちゃダメだなって事がわかりましたので、それをお伝えしたいと思います♪
目次
液体ミルクは本当に危険なの?
私が初めて粉ミルクを作ったのは病院で、産後の授乳指導のときでした。
その時に、
- ミルクを作り置きすることはできないこと
- 飲み残しを再利用してはいけないこと
を強く言われたのを覚えています。
だからこそ、液体ミルクが発売されたときに、「え?大丈夫なの?」と漠然と感じたのを覚えています。
海外ではスタンダードになっているという液体ミルクですが、
液体になっていて
日持ちがきちんとされるのか? 安全性は確かなのか?
という不安があったんですよね。
いろいろな情報も流れていましたが、結果からお伝えすると、
正しい使い方をすれば
危険ではありません。
冷静に考えて、きちんと国の承認を受けて発売されたものなので、危険なものではないですよね。
ただし、前述した通り正しい使い方をすれば安全に利用できるというのは重要なポイントです。
液体ミルクが危険!と言われる理由とは
液体ミルクが危険と言われてしまう理由は、いくつかあるみたいですが、正しい使い方をしない間違えた考え方によって危険だという印象にしてしまっているようです。
- 間違った使い方
- 愛情不足になる
今回は、液体ミルクが危険!と言われている理由の中でも、特に声高に言われいている2つの理由について、所感を含めて解説していきます。
使い方を間違えると大変なことに!
まず使い方についてです。
これは、間違えてしまうと大切な赤ちゃんを危険にさらしてしまう可能性が本当にあります。
液体ミルクの注意書きには
飲み残しを
与えないでください
と書いてあります。
飲み残しというと、哺乳瓶に残ったものというイメージですが、それだけではありません。
この液体ミルクの飲み残しは
哺乳瓶に残ったものだけでなく、使用しきれなかった分も飲み残しになります。
つまり、開封したら残さずに廃棄しましょうということです。
液体ミルクは開封してしまうと、菌の繁殖リスクが高まり、雑菌が繁殖すると食中毒などのリスクが高まってしまうので、とても危険です。
残ったものはもったいないと思っても、処分するようにしましょう。
また、飲ませるときの注意点はこちら。
きちんと手を洗ってから
きれいな状態の哺乳瓶に
移し替えて飲ませる。
液体ミルクの容器(缶や紙パック)のまま飲ませることはできませんので、必ず哺乳瓶に移し替えて飲ませてあげてください。
赤ちゃんは大人と違って、飲み込むことが上手に出来ませんよね。
哺乳瓶でないとミルクを上手に飲むことができないので、必ず移し替えてください。
液体ミルクを使うことは「愛情不足??」
液体ミルクを使うことが危険という理由の一つに「愛情不足」というものがあります。
これは、
ミルクをあげることが簡易化され過ぎてしまって愛情不足につながる
という考えです。
液体ミルクの手間がかからないことで、
といった声もありました。
他にも、母乳育児を推奨している人や団体からは、
液体ミルクのような手軽なものが出てくることで、母乳育児を簡単にあきらめてしまうのではないか?
という危惧もされました。
もちろんこれは考え方の一つだとは思いますが、液体ミルクを使っているからといって、愛情不足になるという根拠はありません。
しかも、このような意見を述べている人の大半が、育児の当事者ではなく、親世代や医療従事者などです。
最近話題になっている自粛警察みたいなもんですよね。。。( ̄▽ ̄;)
世の中にこんな人たちが増えてきてうんざりしちゃってます。。。
個人的な意見にはなりますが、私が3人の子育てをしていて、一番簡単な授乳方法は母乳だと思っています。
母乳であれば用意するものも片づけるものも何もありません。
母乳育児を推奨している病院関係者も液体ミルクによる愛情不足を訴えていましたが、その理由が手軽に授乳できるからです。
いやいや手軽さでいえば、母乳の方が簡単なので、この理由だと母乳育児の方が愛情不足になってしまいますよね。
粉ミルクであっても、液体ミルクであっても、母乳であっても、どれも赤ちゃんに対して愛情を持って行うものです。
愛情不足になることはないので、心配はいりません。
災害時や外出時などに大活躍の「液体ミルク」
液体ミルクが危険といわれる理由がわかりましたが、実は液体ミルクは正しく使えばとても便利なアイテムです。
特に災害時や外出時には大活躍するのが、液体ミルクです。
最初に書きましたが、私が長男を出産した時に、東日本大震災が起こりました。
しかも、長男は2月生まれです。
つまり出産後1ヶ月で東日本大震災を経験したのです。
その時は里帰り出産で実家にいたので安心感はありましたが、余震が続く中、ライフラインもストップしてしまい不安がつのりました。
しかも、ドラッグストアからは粉ミルクがなくなり、水も数日間ストップ、ガスも止まっていたので、お湯を沸かすこともできませんでした。
そんなときにも、液体ミルクであれば開封すればすぐに使えるのでとても便利です。
お出かけのときにも、水筒にお湯を入れて、哺乳瓶、ミルクなどの用意をすると、とても大荷物になってしまいます。
マザーズバッグがパンパンになってしまうのも分かりますよね。
液体ミルクであれば、ミルク本体と哺乳瓶だけでOK!
最近では、液体ミルクに直接吸い口をセットできるアイテムも登場しているんですよね。
これなら、荷物は最小限にすることもできるので、お出かけがとても楽になりますよ。
液体ミルクの正しい使用方法
液体ミルクの使い方はとっても簡単です。
缶や紙パックに入っている液体ミルクを、清潔な哺乳瓶に移せば準備完了。
あとは赤ちゃんに飲ませてあげればOK。
- 哺乳瓶はしっかり洗浄・消毒したものを使う。
- 授乳後、残ったミルクは破棄する。
夜間の授乳やお出かけには、紙パックにそのまま飲み口をつけられる、先ほど紹介した便利アイテムを活用するとより簡単に授乳ができます。
哺乳瓶を洗う手間も省けるので、旅行などにもピッタリです。
また開封後のミルクは、雑菌が繁殖しやすい状態になりますし、赤ちゃんが飲んだあとは、短時間で雑菌が繁殖してしまいます。
残ったのもを再度与えてしまうと、食中毒などのリスクが高まるので絶対にやめましょう!
最近では液体ミルクのサイズも増えてきたので、月齢に合わせて適した量のミルクをあげるといいですよ♪
液体ミルクのメリット・デメリットは
液体ミルクを使おうか悩んでいる人は、液体ミルクのメリット・デメリットをきちんと理解する事が大切だと思います。
- すぐに飲ませることができる手軽さ
- 荷物を少なくできる
- 災害時などでも使える
- 粉ミルクに比べて高価
- 残りを破棄するのでもったいない
- まだ主流ではないので販売店やブランドが少ない
ミルクを使ってみて意外と大変だと感じたことはありませんか?
ミルクを飲ませるときには、
- お湯を沸かせて…
- 適温まで冷まして…
- 必要量の粉ミルクを測って哺乳瓶に入れたら…
- お湯で溶かして適温まで冷まして…
と実はとても面倒な工程がたくさんあります。
さらにミルクを飲んだ後の哺乳瓶は、
普通に洗うだけでなく、しっかり消毒しなくてはいけない!
その為、煮沸消毒や専用の消毒液を用意する必要があります。
私もミルクってとても便利なイメージがあったので、こんなに手間がかかるなんて知らなくて、最初びっくりしたのを覚えています。
液体ミルクのメリット・デメリットを考えると、
- 自宅では粉ミルク
- 夜間やお出かけ用・防災用には液体ミルク
など、用途によって使い分けるのも良いでしょう。
ライフスタイルにあわせて、使い方を考えてみると、ミルクの負担が軽減されるでしょう。
まとめ
まだまだ登場して間もないので、いろいろなウワサもある液体ミルクですが、海外では主流となっているほど、安全性も利便性も高いものです。
使用方法を守っていれば、とても便利なアイテムとなります。
台風被害や地震被害などの天災時にも、液体ミルクがあればすぐに授乳することができるので、防災グッズとしても注目しておきたいものです。
育児はとても体力を使うものです。
自分が思っている以上にストレスを感じていたり、疲れていたりすることもあります。
便利なアイテムは積極的に試して、自分に合った方法で子育てをしていくことが大切です。
ライフスタイルに合わせた便利グッズを選んで、育児を楽しみましょう。