アラフォー世代を迎えて、大体のことは経験したと思っていたら、実はまだ経験していないことがあったことに気が付いたのが、つい先日のことでした。
実家からの連絡が入ったと思ったら、なんと祖母が亡くなったという悲報が。。。
悲しみに暮れがらも、急いでバタバタと帰省することになったのですが、そんな時にふとこんな悩みが頭をよぎりました。。。
「あれ!?そういえば今までお通夜やお葬式に参加した事ってないな。。。」
そう、今まで経験した事がないので、香典の渡し方とか色んなマナーが全くわかっていない事に気づいたのです!(@_@)
ここでマナー違反を犯してしまったら、大恥かいてしまうよな!とか、一瞬ですが悲しみの気持ち以上に自身の羞恥心が頭の中を駆け巡ってしまいました。。。(おばあちゃん、ごめんなさいm(__)m)
アラフォー世代で、さらに実家から独立して長いと、なかなか今さらお通夜やお葬式のマナーを聞くこともできず、さてさてどうしようか?と考えながら、結局はいろいろ調べていくことにしました。
調べていくと、香典袋の他に、袱紗(ふくさ)が必要だったり、渡し方にも知らないと恥をかく沢山のマナーがある事がわかりましたので、私が調べてこれは大切!と感じたことをまとめてました!
これさえ知っておけば、「マナー知らず」という恥ずかしいレッテルを張られることは無い!と思うので、ぜひ最後までお付き合いくださいね♪
目次
香典の渡し方は?マナーを知ろう!
お通夜やお葬式だけでなく、実は四十九日や一周忌など、いろいろなシーンで必ず必要になるのが香典です。
その度に香典を渡すという行為が発生するという事は、一度知っておけばこのあと何度も活用できるマナーなので、ここでしっかり理解しておきましょうね。
香典の渡し方のマナーで特に大切なのが以下の3点です。
- 袱紗(ふくさ)に包んで持参する
- 渡す時は袱紗(ふくさ)から取り出して
- 相手から見て正面向きで
それでは、一つ一つ見ていきましょう。
袱紗(ふくさ)に包んで持参する
まず香典を持って行くときには、必ず袱紗(ふくさ)に包んで持っていくようにしましょうね。
袱紗(ふくさ)とは、香典袋を包む布のようなものを言い、以下のような思いやりの意味が込められています。
大切なものを汚したり折れ目がつかないようにする
受け取る相手の気持ちを大切に考え悲しみを共有する
冠婚葬祭すべてに袱紗(ふくさ)は使用されますが、香典には弔辞用の袱紗(ふくさ)として無地の物を用意するようにしましょう。
袱紗(ふくさ)の色や柄は?
袱紗(ふくさ)の色ですが、紫や紺などの寒色系の落ち着いた色の物を用意するようにして下さい。
また、男女でも色分けがあります。
一般的には、
- 男性:紺色や青色系
- 女性:エンジ色系
が良いと言われています。
急なお葬式に参加するときに、もし袱紗(ふくさ)がないという場合には、ハンカチや風呂敷で代用することも可能ではあります。
ただ、その時には、色や柄には必ず注意して下さい。明るい色や派手な柄が入っているものは、弔辞用としては絶対NGですので、気をつけて下さいね。
例外的に、家紋の柄が入ったものは、弔辞用として使用しても問題ありません。
慶弔両用の袱紗(ふくさ)はあるの?
お祝い事やご不幸事のどちらにも使えて、さらに男女兼用になっているのは、紫色の袱紗(ふくさ)です。
紫色は、暖色系・寒色系のどちらにも属するとされている為、慶事でも弔事でもどちらでも使う事が可能なんですよね。
若いうちはどちらかというと結婚式などの慶事が多く、少し歳を重ねてくると弔事に参列する事が増えてくるのが一般的ですので、どちらにも使える紫色の袱紗(ふくさ)を一枚用意しておくと、安心ですよね。
ネットで検索すると、1000円程度のお手頃価格で手軽に購入できますので、いざという時の為に購入を検討してみるのも良いかと思いますよ。(^.^)
渡すときは袱紗(ふくさ)から取り出して
袱紗(ふくさ)に包んで香典を持って行ったら、渡すときには必ず袱紗(ふくさ)から取り出して渡しましょうね。
袱紗(ふくさ)ごと相手に渡すのは、「不幸を渡すことと同じ意味である」と捉えられ、とても失礼なことになるので絶対にやめましょう!!
また、袱紗(ふくさ)を開く時のマナーとして、弔事の場合は「左開き」というマナーがありますので、気をつけて下さい。「右開き」は、結婚式などの慶事の際の開き方になります。
香典を渡すときには、おぼんや台があれば、その上に置いて差し出します。台などがない場合には、包んできた袱紗を代替わりにしてもOKです。
また、香典を渡す前に受付で一礼し、お悔やみの言葉を述べる事も忘れずに。
★お悔やみの一言 参考例
- このたびはご愁傷様でございます。
- このたびはお気の毒様でございます。
最後まではっきりと言わず、語尾を濁しても問題ありませんし、黙礼だけでも構いませんが、やっぱり一言添えると印象は全然違いますので!
最後にもう一つ!
受付で順番を待っているタイミングで香典を袱紗(ふくさ)から出してしまうと早すぎますので、そちらも注意するようにして下さいね。
相手から見て正面向きで
袱紗(ふくさ)から出して相手に渡すときに注意したいのが、香典の向きです。
香典だけでなく名刺などもそうですが、相手に何か渡すときには、相手から見て正面向きになるように渡すのが、当たり前のマナーではありますね。
そんな事知ってるよ!と思うかもしれませんが、意外とこういうミスをしてしまう人が多いんだとか。(=゚ω゚)ノ
袱紗(ふくさ)から出して、一言添えて渡そう、なんて考えるあまり、当たり前のマナーをすっかり忘れてしまい、向きにまで頭が回らず、結果的に失礼な渡し方をしてしまう事が、本当にあるんだとか。。。
当たり前の事だからこそ、改めて気をつけるように、心がけましょうね。
香典はいつ渡したら良い?
さてさて、ここまで香典の渡し方をしっかり学んできましたが、じゃあいったい香典はいつ渡したら良いの?と、次の疑問が浮かんできたのではないでしょうか?
特に、初めてお通夜やお葬式に参加するときには、香典を渡すタイミングって良く分からず不安ですよね。。。
でも、安心して下さい!
お通夜やお葬式は、今ではほとんど斎場で行うのが一般的ですので、受付がきちんと用意されています。
で、渡すタイミングですが、この受付にて渡すことになります。
簡単に流れを書くと、こんな感じです。
- 斎場に到着し受付に向かう
- 受付で名前など必要事項を記入する
- 先ほどの渡し方通りに香典を担当者に渡す
- その時に「このたびはご愁傷様でございます」と一言添える
- 受付から離れる
そんなに難しい事ではありませんが、初めての場合はやはり緊張したりするものなので、その時は前の人がどうしているか?を確認しながら、やってみると良いかもしれませんね。
渡し方の他にも気になるのが、香典の相場っていくらなの?ってお金の問題。。。^^;
気になる人は、「香典の相場は?意外と揉める親戚へ包む金額の相場を調べてみた!」に詳しく解説してますので、ご覧ください♪
通夜や葬儀に参加できない場合は?
突然の悲報の場合、どうしても都合がつかなくて参加できないこともありますよね。お通夜やお葬式って、予想できないものなので、しょうがないです。。。
一般的には短時間でも、足を運んで直接香典を渡すのがマナーですが、どうしても都合がつかない場合には、香典だけを送ることもできます。
送る方法としては、こんな感じですかね。
- 共通の知人にお願いする
- 後日自宅に伺い渡す
- 郵送で送る
簡単に解説しますね。
共通の知人にお願いする
共通の知人がいる場合には、参加する知人に香典を託すことができます。
人に託すのって失礼じゃないの?と思いがちですが、そんな事はありません。逆に一人が複数人分を預かっている事は良くある事なんですよね。
ただ、このとき注意したいのが、目上の人に頼むのはマナー違反になるという事!
「香典を託す」という事は、自分の代わりに出席してもらうという事なので、自分より立場が上の人に頼むのは失礼に当たります。
知人に託す場合には、簡単に参加できない理由も添えるようにして下さい。
ただ、あまり具体的な理由を述べず、「諸事情で・・・」と曖昧な言葉にしておく事がオススメです。
「仕事の関係で・・・」などと言ってしまうと、仕事の方が大切なのか?なんて、変な誤解を招く恐れもあるので、気をつけてください。
後日自宅に伺い渡す
やっぱり直接伺って香典を渡したい!という思いがある場合には、お通夜やお葬式に参加できなくても、後日自宅に伺ってお線香をあげるという方法もあります。
故人の最後の姿を見ることはできませんが、直接香典を渡したり、お悔やみの言葉を伝えたりすることができます。
また、後日伺う場合は、一度伺っても良いか?との連絡をしてから、伺うようにして下さいね。
まだまだ悲しみから癒えていない、また疲れが溜まっている事などが予想されますので。
郵送で送る
共通の知人がいなかったり、遠方で伺うのが難しかったりする場合には、郵送で送るという手段もあります。
香典を郵送する場合は、普通郵便で送るのではなく、現金書留で送るのがマナーですので、気を付けてください。
また、郵送で送る場合は、お葬式の時に弔電を打ち、お悔やみの言葉を伝えるようにして下さい。
やはり大切なのは、お悔やみの気持ちです。
香典を送ったから・・・ではなく、弔電を送り真心を尽くせば、喪主の心にも十分お悔やみの気持ちが届くのではないでしょうか。
まとめ
香典の渡し方って、学校などで教えてもらえるマナーではありませんし、いざって時に知らないと本当に恥をかく事になりかねません。(~_~;)
香典の渡し方のポイントや、正しい持ち運び方、声のかけ方など、きちんと知っておくことで当日にバタバタせず、落ち着いてお悔やみの気持ちを表現する事ができますよ。
香典の渡し方の一番の大切なポイントは、袱紗(ふくさ)の取り扱い方でしたね。
- 袱紗(ふくさ)に包んで持って行き
- 受付にて名前などの必要事項を記入し
- 袱紗(ふくさ)を左側に開いて
- お悔やみの言葉を添えて手渡す
改めて振り返っても、そんなに難しい事ではありませんし、一度実践してみればコツも掴めるでしょうね。
香典は、お通夜やお葬式だけでなく、四十九日などの法事などでも必要になったりするので、渡し方など正しいマナーを知って、大人として恥をかかないようにしたいものですね!
今回の記事を読んで頂いたあなたが、マナーの優れた素敵な大人として対応されることを祈っています!(^人^)
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